AI時代の人間のアート

AI時代の人間の仕事というテーマで色々な人の発言を聞いている。その中に、AIにできないオリジナリティを生み出そうという意見がある。

個人的には、その意見は微妙に思う。なぜなら、最終的なアウトプットが楽譜や文章、もしくはデジタルデータなど具体的なデータとして表現可能なものは、その過程で何があろうとAIによって最終的には表現可能な領域だと考えている。

ここ最近で、ChatGPTや、Stable Diffusionなど様々なAIの活用事例が取り沙汰されており、実際にそういったサービスを利用してみるとAI自体にオリジナリティのある表現が可能なのだと感じた。

というわけで、データとして表現しようのない領域が人間にとっての付加価値として生み出せる分野であり、相対的にリアルでの活動の価値が上がるように思う。たとえば、録音ではなくライブ。ライブは音楽の演奏だけではなく、直接アーティストがファンの前で表現をする。リアルな世界で直接体験することはAIには不可能(将来人間の記憶を改竄できるようになったら、それも可能かもしれないけれど)。