瞑想中に湧いてくる思考への対処

瞑想中、思考を無理に止めようとしても思考は湧いてくる。

思考に翻弄されるうちに瞑想がただの妄想に浸る時間になってしまうことも多々ある。

 

思考を止めようと必死になるのは、あまり良い対処法ではないと気づいたので、

もう少し現実的な対処方法について書いてみる。

 

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瞑想中、自分の意志とは関係なしにさまざまな思考が湧く。

湧いてきた思考を止めようとしたり、コントロールしようとしたりすると、

その行動が新たな思考を生むきっかけとなり、思考の渦が生じて延々と考えにふけってしまう。

 

例えば、「昨日は夕飯食べすぎて、気持ち悪くなってしまった」

という思考が浮かんできた時にあれやこれやと思考を連鎖させていくと思う。

例えば自分であれば

 

「俺はいつも無理して食事を食べ過ぎてしまう」

「そのせいで気持ち悪くなってしまってしばらく横になってしまった」

「こんな風に自制心がない自分はだめだ」

「周りの人も自分の行動に呆れているに違いない」

「いいかげん大人にならなければ」

etc...

 

このようにして考えを次々に連鎖させていくかもしれない。

最初に浮かんでくる思考を止めることは難しいけれども、

それ以降の思考というのは割と意識的に考えを作っている節がある。

 

 

思考の連鎖を止める手順としてはこの通り。

 

1. 最初に浮かんでくる思考に気づく

2. 思考が湧いてきた事を宣言する

3. 湧いてきた思考を放置する

 

 

1. 最初に浮かんでくる思考に気づく

これは書いてある通り、思考が湧いてきたら思考に気づくだけ。

 

 

2. 思考が湧いてきた事を宣言する

思考に気づいたら次に、「思考だ」、あるいは「思考が湧いてきた」と宣言する。

頭の中で、あるいは声に出して宣言する。

 

慣れてきたら宣言しなくても良いと思うけれど、宣言した方が思考が

湧いてきたことに気づいた、という感覚を意識しやすいと思う。

 

 

3. 湧いてきた思考を放置する

2の宣言をしたら後は放置する。

その後に、また何かしら思考が湧いてきたら、1〜3の手順を繰り返す。

同じ事を再び考えてしまうような場合でも、意識的に1〜3を行って、  

思考の連鎖している状態を区切ることが肝心。